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ドローンでよく聞く「FPV」って何?空撮・レースなど活用方法をご紹介

ドローンについていろいろと調べていると、「FPV」という言葉を目にすることも多いかもしれません。「FPV」はドローンを楽しむためにぜひとも覚えておきたいワードであり、ドローンの醍醐味のひとつともいえる要素です。

ここでは、そんな「FPV」について詳細や楽しみ方、そして必ず覚えておかなければならない注意点について詳しくご紹介します。

目次

ドローン視点が楽しめるFPVとは                          

「FPV」とは、「First Person View(ファーストパーソンビュー)」の略称で、つまりは「一人称視点」を意味します。パソコンなどのオンラインゲームに詳しい方は、「FPS(First-person shooter)」で馴染みがあるかもしれません。「一人称」という意味では、これと同様です!

ドローンのFPVの大きな特徴は、なんといっても空撮した映像をリアルタイムで観ることができるという点です。この機能により、操縦者はスマートフォンやディスプレイ、または専用のゴーグルなどの画面を通じてドローンのカメラが捉えている景色をダイレクトに楽しむことができます。

FPVの活用方法                                                            

上述したように、FPVの特徴はドローンに搭載されているカメラを通じてリアルタイムに映像を操縦者が確認できる点にあります。こうした機能は、従来の用途である空撮だけでなく、インフラ設備の点検やエンターテイメントとしてのドローンレースなどにも活用されています。

空撮

ドローンによる空撮は、最もメジャーな用途のひとつといえるでしょう。おそらく多くの人が、ドローンと聞けば機体のカメラを通じて映像や写真を撮るものであるというイメージを持っているのではないでしょうか。

近年では、テレビやYouTubeなどでも多くのドローン映像が扱われています。ドローンが登場する以前、今から数十年前にラジコンのヘリや飛行機がブームになったとき、誰もがその機体が覗く景色を見てみたいと考えたかもしれません。そのときの夢が、今ではドローンを通じて現実になっています!

写真だけでなく動画を撮影できることも大きな魅力であり、ドローンを購入する人にとってのメジャーな使い方のひとつといえるでしょう。

こうしたドローンによる空撮がメジャーな用途とはいえ、その映像や視点は従来のカメラ撮影によるものとは大きく異なり、まさに“別次元”といえます。

たとえば、都会の街全体を映したアングルから走行中の特定の自動車に焦点を当てて追跡し、停車後に運転席から降りてくるドライバーを正面のアップで捉えることも、ドローンであればノーカットで可能です。また、高所の建物を壁伝いに登り、開いている窓から入って室内の人物にフォーカスするといった、従来の人の手では不可能な撮影も容易に可能にします。

これら“人の手ではできない撮影”こそが、ドローンによる空撮の最大の魅力のひとつです。購入前に「ぜひドローンにしかできない映像を観てみたい!」という方は、YouTubeやTwitterなどでその迫力を確認することができます。
 

点検

ドローンのメジャーな使い方は空撮ですが、他にも多くの場面で活用されています。そのひとつが、主に社会インフラの点検という活用方法です。現在ではドローンの高機能を活かして、人が訪れにくい高所や危険地帯などの点検に用いられることも多くなっています。これにより、従業員の安全確保がより堅実なものとなります。

手元で操作しながら遠く離れた場所をカメラを通じてリアルタイムで確認することで、的確かつ安全に作業が可能です。ドローンを点検に用いることによる主なメリットとしては、「作業員の安全確保」以外にも、「作業効率化」や「コスト削減」など多くが挙げられます。

たとえば海外の事例では、ボイラーの点検用にドローンを用いることで稼働停止による損失などを含めて約42万ドル(約4,500万円)のコストカットを実現した事例があります。作業員の足場の資材調達や設営・撤去の費用が節約できたことに加えて、ボイラーの点検期間中のダウンタイムも7日間から2日間に抑えられたことなどが大きな要因です。

こうした事例のように、インフラ設備の保守管理などの分野では少子高齢化の影響による人材不足やアナログ管理による点検作業の属人化、または高所作業中の落下事故やガス中毒など点検業務内に潜むリスクなどの課題を、ドローンの活用によって解決しています。大幅なコスト削減を実現していることから、こうした分野での活用は今後もますます増えていくことが予想されています!

ドローンレース

空撮や点検以外にも、近年大きな注目を集めている楽しみ方があります。それが、「ドローンレース」です!

ドローンのFPVの特性を大いに活かした楽しみ方で、まさにかつてのラジコンヘリや飛行機の進化した形といえます。ライバルと白熱したレースを繰り広げながら、機体が捉える景色をリアルタイムで味わえるのがドローンレースの最大の魅力です。カメラ機能のないドローンでもレースは可能ですが、一人称視点で体験するレースは、これまでにはなかった新たな楽しみ方です。従来はテレビゲームの中でしか得られなかった臨場感を、FPVのドローンを活用することで手軽に体験することができます!

FPV対応のドローンを選ぶポイント

空撮・点検・レースと様々な活用方法があるFPV仕様のドローン。これから購入を考えている人は、ぜひとも押さえておくべきポイントがいくつかあります。以下では、それらのポイントについて詳しくみていきます。

FPV対応のドローンを購入する際に大切なことは、どのような目的で使用するかを明確にしておくことです。つまり、どのような機能を優先するかを決めることが、満足するドローン選びの第一歩となります。

たとえば、少しでも動画の質が高いものを求めているのか、または操作性が快適であるものを求めているのかなど、一口にFPV対応ドローンといっても選択肢は多種多様です。

また、ドローンレースに参加するのであれば、操作性に加えてスピードや安定感も非常に重要なポイントです。「とにかく安価なものを」や「とにかく高品質なものを」と安易に考えるのではなく、限られた予算で自分に合った一台を選ぶためには、何を優先し、何を優先しないかを明確にしておくことが大切です。

用途によって大まかに分類するのであれば、空撮の場合は画質や解像度、点検の場合は操作性、レースの場合はスピードと安定性といった分類が可能です。ただし、これらはあくまで大まかな分類であるため、購入の際にはより細かな目的と仕様(スペック)を明確にしておくことが大切です。

FPV対応ドローンの種類について

現在では、FPVに対応しているドローンは空撮や点検、または本格的なレース用以外にも、小さな子どもが手軽に遊べるトイドローンとして多く発売されています。安価なものであれば、5,000円~10,000円ほどで購入が可能です。

また、廉価のトイドローン以外にも、FPVに対応した中級品、もしくは業者向け・上級者向けのドローンも多くあります。価格の幅は数万円~数百万円と非常に広く、用途や目的に合わせて選ぶことができます。安定性に優れているものも多く、機種によっては急な落下を防ぐ機能を備えたものもあります。

なお、FPV対応ドローンを購入する際に特に重要なのは、ドローンに搭載された映像がどのような方法でモニターやディスプレイに送信されるかという点であるといっても過言ではありません。特にドローンレースに使用する場合は、この点を押さえておかなければレースを楽しむことができないため注意が必要です!

一般的なドローンでは、搭載されているカメラが撮影した映像を無線Wi-Fiを通じて操縦者に送信します。無線Wi-Fiは2.4GHz帯の周波数であり、カメラが捉えている映像と操縦者がモニターで確認する映像とではわずかなタイムロスが生じるという特性があります。このタイムロスは空撮や点検などの用途では気になることはあまりありませんが、レースとなると話は別です。

ドローンレースはライバルの機体と速さを競う勝負であり、勝つためには細かく的確で、そして迅速な操作が必要不可欠です。そのため、実際の機体の動きとモニターに映る景色にタイムロスがあると正しい操作ができずにレースで勝つことは難しくなります。

それでは、レース用にドローンを購入する場合はどのような種類のものを選べばよいのでしょうか。これに関しては、上述した一般的なドローンとは異なりほぼリアルタイムの映像を表示できる5.8GHz帯の周波数を用いるものを選ぶ必要があります。

5.8GHz帯の周波数で電波を発信するドローンであれば、動画のロスも極めて少なく、レースに不可欠な細かで迅速な操作も可能となります。ただし、後述するように5.8GHz帯のドローンを操縦するためには一定の条件が必要となるため注意が必要です。

FPVドローンの免許や資格は必要?                                       

近年ではネットショップ等でも簡単にドローンを購入することができますが、購入(使用)の際には必ず守らなければならない点があります。

ドローンの仕様に「5.8GHz対応」と記載のあるものは、日本国内で操作する際には個人用途であれビジネス用途であれ免許や申請が必須となります。個人用途の場合には「第四級アマチュア無線技士(いわゆる「アマチュア無線4級」)の免許の取得と、「無線局開局」の申請が求められています。

また、産業用途で用いられることが多い5.7GHz帯のドローンを操縦する場合には「第三級陸上特殊無線技士」が必要です。これらの取得・申請を経ずにドローンを使用する(飛行させる)と法律違反となり罰せられるため注意しましょう!

①「アマチュア無線4級」の取得

「アマチュア無線4級」の免許は、公益財団法人日本無線協会が実施する国家試験である「第四級アマチュア無線技士」を受験し、合格することで取得が可能です。試験は令和4年1月期分からは原則としてインターネットからのみ受け付けています。試験内容の詳細などは公式ホームページにて公開されていますので取得を考えている方はチェックしましょう!

なお、上述したように産業用途で用いられることが多い5.7GHz帯のドローンを操縦する場合には「第三級陸上特殊無線技士」が必要です。こちらも「アマチュア無線4級」と同様に、公益財団法人日本無線協会が実施する国家試験を受験し、合格する必要があります。詳しくは公式ホームページにてご確認ください。

②「無線局免許状」の取得

「5.8GHz対応」のドローンを操縦するためには、「アマチュア無線4級」の免許取得後、無線局免許状を取得する必要があります。取得の際には、一般財団法人日本アマチュア無線振興協会宛てに必要な書類の提出が求められます。

なお、申請の種類は、「①新たに免許を取得(開設)する場合」と「②増設(変更)する場合」の2つに大別できます。

◆①新たに免許を取得(開設)する場合の申請書類

  • 無線局免許申請書
  • 無線局事項書及び工事設計書
  • アマチュア局の無線設備の開設保証願書
  • 送信機系統図の例
  • 返信用封筒

◆②増設(変更)する場合申請書類

  • 無線局免許申請書
  • 無線局事項書及び工事設計書
  • アマチュア局の無線設備の変更保証願書
  • 送信機系統図の例
  • 返信用封筒

開設する場合と変更する場合の申請書類の違いは、概ね「開設保証願書」と「変更保証願書」のみですので複雑ではありません。申請にあたっては、数千円の費用が必要となります。申請してから数週間後に、無線局免許状が届きます。

FPVの飛行許可申請

ドローンのFPVの飛行を楽しむためには、上述した「アマチュア無線4級」と「無線局免許状」の両免許取得後、飛行場所によっては飛行許可申請も必要となります。

ドローンは従来のラジコンとは異なり、画像や動画の撮影が可能なためプライバシーの侵害などの危険性も併せ持っています。それゆえ、国はドローンに対して一定の規則を定めた「小型無人機等飛行禁止法」を制定しました。また、200g以上のドローンに対しては「改正航空法」が適用されます。これらの法律に違反した場合には、1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金刑が課されるため注意が必要です。

2021年時点の法令をみると、200g以上のドローンに関する規制を行っている改正航空法では、「地上又は水面から高さ150m以上の空域」「人口集中地区の上空」「空港周辺の空域」での飛行を禁止しています。これら禁止区域でドローンを飛行させる場合には、東京もしくは大阪にある地方航空局または空港事務局(いずれも国土交通省管轄)宛てに飛行の申請を行う必要があります。

申請に当たっては、「10時間以上の飛行実績」および「安全確保の対策」の両方が必要です。申請は、国土交通省のサイト「無人航空機の飛行許可承認手続」から行えます。2018年4月からはオンラインサービスによる申請が開始されたことで、今では24時間いつでも申請が可能となりました。

なお、ドローンに関する規制の変化は目まぐるしく、2022年度の法改正(改正航空法)では100g以上が「無人航空機」に該当するようになりました。これにより、100g以上の未登録ドローンによる飛行は禁止となります。登録の義務化は22年6月20日より開始となりますが、機体登録の受付は法令が施行される6ヶ月前となる21年12月20日から開始されています。

200g以下のドローンに関する規制を行っている小型無人機等飛行禁止法では、国が指定している場所(周辺含む)でドローンを飛行させる場合は事前に警察署への通報書が必要と定められています。

なお、上記の法律だけを守れば他は自由にしてよいというものではなく、機器の電波に関して規制を行っている「電波法」の遵守も不可欠です。一般に使用する無線機のほとんどに付いている特定無線設備の技術基準適合証明等のマーク(いわゆる「技適マーク」)がついていない場合は、電源を入れるだけで電波法違反になるおそれがありますので注意が必要です。

まとめ                                                         

FPV仕様のドローンの登場によって、空撮や点検、さらにはドローンレースに至るまで、その用途は非常に幅広いものとなっています。その便利さと併せてやや複雑なルールや手続きも設けられるようになりましたが、それらを守ることで快適なドローン体験が可能です。これからドローンを購入する人は、ぜひともルールを覚え、自分の目的に合った一台を選びましょう!

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