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ドローンで屋根の点検・調査を自分で行う場合は資格が必要?業者の相場もご紹介!

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ドローンの登場と技術の進歩によって、これまでできなかった様々なことができるようになっています。屋根の点検や調査もそのひとつです。もしかすると、ドローンを使って自分で点検や調査をしたいと考えている人も多いかもしれません。また、そうした業者を探しているという方もいるかもしれません。

ここではそんな方々に向けて、「自分でドローンを使った屋根の点検・調査ができるのか?」「資格はいるのか?」「業者に依頼するほうがいいのか?」「依頼する場合の相場はどの程度なのか?」といった点について詳しくみていきます。

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目次

ドローンによる屋根の点検・調査とは?

冒頭でも触れたように、ここ数年でドローンを使った屋根の点検や調査が少しずつメジャーになりつつあります。ドローンは一般的なラジコンと異なり、各種のセンサーが搭載されており、また高性能のカメラや赤外線カメラを搭載が可能な機体もあります。

そのため、これらを活用することで従来であれば人が行っていた点検や調査をドローンで行うことが可能になっています。さらに、これまではチェックできなかった、もしくはチェックに多くの費用や時間、危険が伴っていた場所の点検・調査も容易になりつつあります!

ドローンは災害現場でも多く活用されており、今では地震や台風などの災害があった場所での現状把握や復旧作業に欠かせない存在になっています。こうした活用方法は規模の大小はあれど私たちの生活に身近なものになってきています。

ドローンを活用した点検・調査の市場規模は、年々拡大の一途を辿っています。2016年に2億円だった規模は翌年の2017年に2.5倍の5億円になり、その翌年の2018年には43億円にまで成長しています。この規模は現在も拡大し続けており、2023年には1,000億円に到達すると見込まれています。わずか7年ほどで市場規模が500倍に拡大するほどに、ドローンによる点検のニーズがあり、その可能性に注目が集まっていることが分かります!

【参照:https://research.impress.co.jp/report/list/drone/500869

ドローンによる屋根の点検・調査のメリット

ドローンを使った屋根の点検・調査には多くのメリットがあります。主なものとしては、「費用や時間の削減」や「事故や損傷の回避」などが挙げられます。

メリット①費用や時間を大幅に抑えることができる

一般的に、屋根を点検・調査する場合には様々な道具や設備が必要になります。たとえば、屋根に登るためのハシゴや命綱、工具、または大きな建物であれば足場の組み立ても不可欠です。特に足場をゼロから組み立てるとなると、人件費も含め多くの費用や時間がかかります。

これら点検・調査にかかる費用や時間は、ドローンを活用することで大幅に削減が可能です。また、従来であれば足場があっても困難だった傾斜の強い急勾配の屋根でも、ドローンであれば容易に点検・調査が可能になります。

メリット②危険を大幅に抑えることができる

屋根の点検・調査には、多くの危険が伴います。たとえば、台風などの自然災害後に屋根の点検・調査をするために屋根に登り、不注意で落下して重軽傷を負う、または死亡するという事故が後を絶ちません。こうした事故は、不慣れな人はもちろんのこと、慣れた職人であっても同様です。それほどまでに、屋根の点検・調査、そして修理は危険な作業となります。

こうした状況の中、点検・調査の在り方を大きく変えたのがドローンです。ドローンであれば操縦者は安全な場所にいながらにして、屋根の上のように本来であれば危険な場所での確認を容易に行うことができます。近年では屋根の点検・調査を行うことができる専門の職人が高齢化社会の影響で少なくなってきていることもあり、ドローンの活用がますます期待されています!

メリット③屋根の損傷を大幅に抑えることができる

もしもドローンを用いずに自分で屋根の点検・調査を行う場合、屋根の上に登る必要があります。このとき、点検や調査が必要なほどの古い屋根であれば、屋根に登ることによって余計に傷めてしまう可能性があります。また、屋根を傷めてしまうだけでなく、場合によっては転落し、大きな事故や怪我につながる危険性もあります。これは、自分で点検・調査する場合だけでなくプロの業者に頼んだ場合も同様です。プロの業者であっても、傷んでいる屋根に登ることで不注意によって傷みを広げてしまう可能性はゼロではありません。この点、ドローンを用いた場合は大きく操作を誤らない限りは屋根に触れることがないため、傷つける心配もありません。

なお、点検や調査を悪質業者に依頼してしまった場合、業者が自ら屋根に登って屋根を故意に損傷させて高額な契約を迫るというケースも報告されています。ドローンであれば、こうした詐欺まがいの行為も未然に防ぐことができます。

ドローンによる屋根の点検・調査のデメリット

ドローンを使った屋根の点検・調査には大きなメリットがあり、従来の方法よりも大幅にコストやリスクを軽減させられるのが魅力です。一方で、ドローンを活用することでどのようなデメリットがあるのかという点についても押さえておくことが大切です。覚えておきたいデメリットとしては、以下の点が挙げられます。

デメリット①簡単な応急処置であってもできない

ドローンを用いない従来の点検・調査の場合、簡易な修理であればその場で対応することができます。しかしドローンを用いる場合は、たとえどのような軽微な損傷や劣化であっても業者の代わりにドローンが修理・修繕を行うということはできません。そのため、こうしたケースでは後ほどあらためて屋根に登り、対応する必要があります。

デメリット②細部が確認できない場合がある

ドローンを用いた点検や調査の場合、状況によっては確認したいポイントがカメラの死角であったり影に隠れたりと、確認が困難なケースもあります。また、手触りや音の反響などで屋根の状態を調べる場合も同様に、ドローンでは難しくなります。

デメリット③飛行禁止区域内での点検ができない

ドローンの飛行は、必ずしも「いつでもどこでも自由にできる」というわけではありません。国が指定する飛行禁止区域があり、飛行させるには事前の申請が必要な場合があります。そのため、確認したい家屋や建物が飛行禁止区域内にある場合、点検・調査ができなくなる場合があるので注意が必要です。

主な飛行禁止区域としては、以下の区域・空域があります。

・国が指定する人口集中区域(航空法)
・国が指定する空港やヘリポートおよびその周辺地域(航空法)
・地表や水面から150m以上の高さの空域(航空法)
・飛行禁止施設とその周辺(小型無人機等飛行禁止法) 

なお、こうした飛行禁止区域は航空法や小型無人機等飛行禁止法などといった法律で規定されており、違反した場合には懲役もしくは罰金刑に処せられるため必ず覚えておきましょう!

法令は個人の操縦者だけでなくドローン点検を行う業者にも適応されるため、飛行禁止区域にある建物の点検・調査を強引に勧める業者がいれば、いわゆる悪徳業者であると判断する基準にもなります。

デメリット④天候に左右される

従来の点検・調査方法であれば、人の手によるものなので多少の雨や風であっても行うことは不可能ではありませんが、ドローンを用いる場合は困難となります。防水や災害の状況に対応できる高性能のドローンでない限りは、事故や故障などのトラブルの元となるため使用を控えなければなりません。

ドローンによる屋根の点検・調査は自分でできる?

ドローンを用いた点検・調査は非常にメリットが多く、費用や時間を抑えたり、危険を減らすことができます。そのため、自分でやってみようと考える人も多いかもしれません。そこで以下では、自分で行う際に必要なものについてみていきます。

ドローンを用いた屋根の点検・調査に必要なものとしては、主に機体と免許、申請、そして技術が挙げられます。

①機体

ドローンの機体価格は、トイドローンであれば数千円、業務用であれば数百万円と非常に幅が広くなっています。ドローンを購入する場合は、どのような用途でどのような機能が必要であるかを基に慎重に選ぶことが大切です。屋根の点検・調査用であれば数万円~十数万円程度が相場と考えるとよいでしょう。

②免許

ドローンの機種によっては、操縦に免許が必要なケースもあります。具体的には、5.7GHz~5.8GHzの周波数を使用しているドローンを操縦する場合に無線免許の取得が求められます。また、今後はドローンの操縦ライセンス制度が導入され、機体重量が100g以上のドローンが特定の条件下で飛行する場合には国家資格が必要となる法整備が進められています。現時点ではドローンを活用した点検・調査そのものに特別な資格は必要ありませんが、今後の法整備については常に押さえておくことが大切です。

③申請

ドローンを飛行させる場合、法律によって飛行が禁止されているエリアがあるため注意が必要です。こうしたエリアでドローンを飛行させるためには、地方航空局や空港事務所への申請が求められます。申請の際には、ドローンの飛行実績や安全確保についての審査を通過する必要があるため、「申請すれば必ず許可される」というわけではない点を覚えておきましょう!

④技術

ドローンは、購入してすぐに安定した飛行ができるというものではありません。ましてや、屋根の点検・調査を正確に行うためには中級者以上の技術が必要となります。操縦技術が不足している場合には物損または人身事故につながる危険性もあるので十分な訓練が不可欠です。

⑤安全体制

国土交通省が管轄する航空局は、「無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領」にてドローンの飛行にあたっては安全確保体制を構築する必要があると規定しています。審査要領の定める安全確保体制の基準としては、「以下の事項を遵守できる体制を構築すること」として、事故等の際の対応および連絡体制の設定や点検・整備記録の作成など複数の項目を設けています。もしも自分でドローンによる屋根の点検・調査を行う場合には、これら全ての項目を満たす必要があります。

ここまでみてきたように、ドローンによる点検・調査を自分で行うためには機体や免許、申請、技術が必要となります。もしも一年に数えるほど(もしくは数年に一回)しかない屋根の点検・調査のためにドローンの購入や免許・許可の取得、そして飛行の訓練を行うというのであれば、費用や時間の面でとても非効率といえます。そのため、目的が屋根の点検・調査のみであれば専門の業者に依頼するのが最も効率的といえるでしょう。

ドローンによる屋根の点検・調査サービスについて 

専門業者に依頼してドローンの屋根の点検・調査をする場合、どのような流れとなるのでしょうか。ここでは、業者を選び、利用するまでの流れについて一例をご紹介します。

1.インターネットで検索・相見積も

最初に、ドローンを使って点検・調査のサービスを行っている業者を探します。検索して見つけた業者にすぐに決めるのではなく、なるべく複数の業者を調べてから相見積もりをもらうことが大切です。これは、ドローンを活用した業者は現時点ではそれほど多くありませんがサービス内容や価格帯は様々であることが理由です。

2.業者と日時の決定

自身のニーズや要望を業者に的確に伝え、希望する条件で対応が可能な業者があればそこに決めましょう。業者を決めた後は、希望の日時を伝えて点検・調査の日を決定します。

3.当日の立ち合い

作業当日は、調査への立ち合いが必須と考えましょう。これは、家主にしか分からないことに対していつでも答えられるようにするためと、業者がきちんと調査をしているかを確認するためでもあります。ドローンを使った悪徳業者も決してゼロではありませんので、作業当日はその内容をしっかりとチェックしておくことが大切です。

4.点検後の調査結果の受け取り

点検後、当日もしくは後日に調査結果を受け取ることで点検・調査は終了となります。屋根の修理が必要な場合は別途費用が発生するので、こちらは必要に応じて業者と相談して進めていくことになります。

屋根点検サービス料金の相場は?

ドローンを使った点検や調査サービスは今が黎明期ということもあり、その相場にも幅があります。業者によってピンからキリまでありますが、安価なところでは30,000円前後で、一般的には70,000円前後と考えるとよいでしょう。但し、金額によって提供しているサービス内容も異なるため、事前にしっかり確認することが必要です。

業者選びのポイントとして、「安ければとにかく良い」または「高いところはとにかく避けるべき」とは必ずしもならないという点に注意が必要です。点検・調査に用いられるドローンは多種多様で、性能にも大きな差があります。そのため、機体の費用も数万円~数百万円と幅が広くなっています。業者が使用するドローンの購入費用もサービス料金に少なからず影響しうることを考えると、料金を基準に業者を選ぶ際の参考になります。迷ったことや不明な点があれば、気兼ねなく業者に質問して解消させることが大切です。

ますます広がるドローンの可能性

専門の業者が増えつつあるドローンによる屋根の点検・調査サービス。ドローンを活用した点検・調査サービスは、今後もいっそうの拡大が期待されています。たとえば、JUAVACドローンエキスパートアカデミーでは屋根に設置されたソーラーパネルの点検サービスの展開も進めています。ソーラーパネルの点検でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

また、ドローンによる屋根の点検・調査以外の用途でもドローンを様々な場面で活用していきたいという方も、ぜひ当アカデミーにご相談ください。高度なフライト技術を修得したい方向けの「フライト基本技術コース」をはじめ、「測量基本技術コース」や「非破壊検査基本技術コース」「空中散布コース」など多くのコースをご用意しています。

JUAVAC ドローンエキスパートアカデミー大阪枚方校について

JUAVAC ドローンエキスパートアカデミーは、ドローンの操縦技術の習得から、次世代の一歩進んだ資格を取得できる、専門分野に特化した実践的なスクールです。

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