春のお得なキャンペーンのお知らせ詳しくはこちら

ドローン国家資格 二等無人航空機操縦士について

ドローンを取り巻く国内の環境は、国家資格の登場によって大きく変わろうとしています。ドローンは今や、趣味や娯楽の世界を超えて、ビジネスの分野にも大きく関わっています。そのため、新たに設立されたドローンの国家資格制度は、ドローンを扱う人にとっては避けて通れない道といえるかもしれません。

ここでは、ドローンの国家資格である「無人航空機操縦士」に関して、「二等」の試験概要や取得に必要な講習について解説しています。

目次

二等無人航空機操縦士について

無人航空機であるドローンの登場は「空の産業革命」ともいわれ、現在では空撮だけでなく、測量やインフラの点検、または農薬散布など幅広い分野で利用されています。さらに、今後はこれまで以上に物流や警備への活用、災害の対応に至るまで多くの分野で幅広く活用されると考えられています。このような背景から、ドローンは今後もさまざまな社会課題を解決し、産業・ 経済など社会全体に大きな変革をもたらすことが期待されています。

こうした期待と同時に、ドローンの用途の拡大に伴っていわゆる負の側面にも注目が集まっています。たとえば、上空を飛行するという無人航空機の特性から、衝突や墜落などの事故が発生した場合には重大な被害がもたらされる危険性もあります。これまでも、墜落事故や航空機との接近、建物への衝突といった事態が発生しています。

そんな中、ドローンの飛行安全性を確保しつつ、社会で広く活用することができるための制度として設けられたのが、「無人航空機操縦者技能証明制度」です。この制度では、学科試験、実地試験および身体検査によって無人航空機を飛行させる者の知識と能力の有無を判断し、試験に合格した者について一定の技能を有することを国が証明することになります。2022年12月時点では、「二等無人航空機操縦士」と「一等無人航空機操縦士」の2つの等級が設けられています。以下では、「二等無人航空機操縦士」を中心に詳しく解説します。

無人航空機操縦士試験案内サイトで詳細を見る

※一等無人航空機操縦士に関しては、随時内容を更新いたします。

国土交通省が定める飛行レベルと許可される飛行の種類

「二等無人航空機操縦士」の資格を取得することで、国土交通省が定めるレベル1飛行〜レベル4飛行の内、レベル3飛行までが許可されます。

レベル1目視内で操縦飛行
レベル2目視内で自律飛行
レベル3無人地帯での目視外飛行
レベル4有人地帯での目視外飛行

また、飛行カテゴリーⅠ〜Ⅲのうち、Ⅱまでが原則として可能となります。

カテゴリーⅠ特定飛行に該当せず(※申請不要)
カテゴリーⅡ特定飛行【立入管理区画上空飛行(※第三者上空以外)】
カテゴリーⅢ特定飛行【第三者上空飛行】


カテゴリーⅠは、人口密集地区以外で、目視かつ日中に、人や物と30m以上の距離を保つ飛行を指します。これに対してカテゴリーⅡは、人口密集地区内の飛行や目視外・夜間飛行、人や物に30m以内で接近する飛行を指します。なお、カテゴリーⅡはさらに「カテゴリーⅡA」と「カテゴリーⅡB」に分類されます。

カテゴリーⅡAは、特定飛行のうち空港等周辺、150m以上の上空、催し場所上空、危険物輸送および物件投下に係る飛行ならびに最大離陸重量25kg以上の無人航空機の飛行を指します。これに該当する飛行については、立入管理措置を講じた上で、無人航空機操縦士の技能証明や機体認証の有無を問わず個別に許可・承認を受ける必要があります。

カテゴリーⅡBは、特定飛行のうち上記の場合以外(=人口集中地区の上空、夜間、目視外、人または物件から30mの距離を取らない飛行であり、飛行させる無人航空機の最大離陸重量が25kg未満の場合)に特定の条件を満たす飛行を指します。特定の条件とは、「立入管理措置を講じた上で、無人航空機操縦士の技能証明を受けた者が機体認証を受けた無人航空機を飛行させる場合に、飛行マニュアルの作成など無人航空機の飛行の安全を確保するために必要な措置を講じている」という条件です。この条件下にて許可・承認が不要とされる飛行が、カテゴリーⅡB飛行に該当します。
上述のようにレベル1〜3、カテゴリⅠ~Ⅱの飛行が可能となる二等無人航空機操縦士は、操縦技術や知識の水準でいえば民間の団体等が実施しているいわゆる民間資格と同等のレベルに該当します。なお、民間資格と一口にいってもその種類はさまざまです。主なものとしては、以下のような資格や検定試験が挙げられます。

ドローンに関する民間の検定・資格・証明書の一例

検定試験(1級~4級)ドローンにおける一定の知識と技術を証明する資格
操縦士資格(3級のみ※2022年12月時点)一般的な回転翼航空機の操縦技術や、座学・実地を講習する際に必要な基礎知識を認定する資格
操縦技術証明証安全運行管理者証明証ドローンの操縦技術と安全な飛行に関する証明書
ドローンメーカーによる認定資格管理するプログラムに合格することで発行される技能資格認定書
オペレーター技能認定産業用のドローンを操縦する人向けの認定資格

無人航空機操縦士(国家資格)の試験内容

無人航空機操縦士の資格を取得するにあたっては、学科試験と実地試験の両方をクリアする必要があります。

学科試験

学科試験は、全国の試験会場にてコンピュータを活用して行うCBT方式が想定されています。各試験の概要は、以下の通りです。

試験形式三肢択一式
問題数二等無人航空機操縦士:50問一等無人航空機操縦士:70問
試験時間二等無人航空機操縦士:30分程度一等無人航空機操縦士:75分程度
試験科目操縦者の行動規範、関連規制、運航、安全管理体制、限定に係る知識など
有効期間合格後2年間

実地試験【二等無人航空機操縦士「回転翼航空機(マルチローター)」の場合】

実地試験は、以下の構成で行われます。

  1. 机上試験
  2. 口述試験(飛行前点検)
  3. 実技試験
  4. 口述試験(飛行後の点検および記録)
  5. 口述試験(事故、重大インシデントの報告およびその対応)

1.机上試験

目的立入管理措置が講じられた昼間かつ目視内の飛行に必要な知識を有するかどうかを判定する
科目飛行計画の作成

2.口述試験(飛行前点検)

目的飛行前の点検を適切に行うことができるかどうかを判定する
科目・飛行空域およびその他の確認・作動前点検・作動点検

3.実技試験

目的立入管理措置が講じられた昼間かつ目視内の飛行に係る基本的な操縦能力を有するかどうかを判定する
科目・スクエア飛行・8の字飛行・異常事態における飛行

4.口述試験(飛行後の点検および記録)

目的飛行後の点検と記録を適切に行うことができるかどうかを判定する
科目・飛行後点検・飛行後の記録

5.口述試験(事故、重大インシデントの報告およびその対応)

目的事故、重大インシデント発生時の報告と対応について、適切に行うことができるかどうかを判定する
科目・事故または重大インシデントの説明・事故等発生時の処置の説明

民間資格の効力は下がり、国家資格の優位性が相対的に高まっていく

二等無人航空機操縦士の資格について考える上で多くみられる疑問・質問としては、「従来の民間資格と何が違うのか」「これまでに取得した民間資格で十分ではないか」といった点です。この点に関しては、国土交通省の発表によれば民間資格を活用しての飛行申請について、民間の技能認証を用いて飛行許可を受ける際の申請書類の一部を省略する運用は令和7年12月に終了するとされています。このことから、「従来の民間資格で可能だったことができなくなる」ということが分かります。これは言い換えれば、民間資格の効力が下がり、相対的に国家資格の優位性(価値)が高まることを意味しています。そのため、ドローンを仕事として活用することを考えているのであれば、社会的に高い信用を得られる国家資格の取得が望ましいといえます。

また、国家資格を取得することのメリットとしては、認証機体であればカテゴリーⅡに関わる空域や飛行方法での業務に役立つといった点(例:一部の許可申請が簡略化また不要)などが挙げられます。さらに、二等無人航空機操縦士資格ではこれまで許可・承認を必要としていた「第三者上空以外での飛行」に対応しているという利点もあります。二等資格を有していない場合はこれまで通り許可・承認が必要であることを考えると、取得の意義がいかに大きいものであるかが分かります。

他の魅力としては、取得した資格の有効期限が3年であることから、頻繁な(たとえば毎年といった)更新が不要な点も挙げられます。

二等無人航空機操縦士の資格が役立つドローンの仕事

二等無人航空機操縦士の資格を得ることで、仕事の幅が広がります。これは、二等の資格を有することが、ドローンの操縦に関して必要な知識や技術力を有していると国が証明していることを意味しているためです。この点で、国家資格の取得は従来の民間資格よりも能力を裏付けるものとなり、信頼が増すというメリットがあると言い換えることもできます。この観点から、国家資格を持っていない操縦者や民間資格しか持っていない操縦者と比べて、多くの仕事に関われることが期待できます。

確かに、ドローンの資格がなくとも操縦そのものは可能ですが、今後もドローンのニーズが高まり、そしてドローンの操縦者が多く登場することが予想される中では、競合となる操縦者と差をつけるために「国家資格」という強みはドローンを扱うプロとしての能力を裏付けるものとなります。今後、ドローンを活用したビジネスを展開していくことを考えているのであれば、より多くのクライアントにアピールし、信頼されるよう取得しておくことが望ましいといえるでしょう。

なお、ドローンを活用した仕事の例としては、以下のものが挙げられます。

検査や点検

ドローンによる検査や点検は、ドローンの活用方法の代表例のひとつです。ドローンに備え付けられたカメラを用いて、これまで人が目視で行っていた部分だけでなく、これまでは確認できなかった部分の検査・点検が可能となりました。危険な場所も安全に調査できることから、そのニーズは今後もますます高くなっていくことが予想されています。

空中写真測量

ドローンによる空中写真測量は、地形や建物などの位置・状態を調査する仕事です。これまで人が地道に歩きながら行っていた調査も、ドローンを活用することでより速く、正確に、短時間でそして低コストで行うことが可能です。民間企業だけでなく公共機関や公的な団体のニーズが多いのも特徴です。

公共測量などは測量士または測量士補の国家資格が必要であり、ドローンを使った測量にも現場に応じて建築や測量に関する知識が求められます。

警備

ドローンによる警備は、イベント会場や様々な施設の安全・安心を実現するために不可欠な業務のひとつです。警備員による目視よりもはるかに効率が高く、危険や問題を的確に察知するためにドローンが活用されています。

ドローンを活用した警備には「機械警備業務管理者」という国家資格が必要となるため、上述した測量と同様に上級者向けの仕事といえるでしょう。

農薬散布

ドローンによる農薬散布は、ドローンを活用することで従来のような人の手による散布よりもはるかに広範囲に、短時間で行えるのが特徴で、早くから注目されてきた分野です。操作に関する知識や技術は測量ほどには求められないことから、ビジネスとしても参入しやすいのが魅力です。なお、散布に使用するドローンは農薬(危険物)を扱うことから、他の用途のドローンよりも高い安全性が求められている(=農林水産航空協会もしくはUTCによる機体性能の検証・認証が必要)という特徴もあります。

ドローンショー

ドローンショーは、ドローンを用いて空間を演出する新しい形のパフォーマンスです。代表的なものとしては、東京オリンピックの開会式が挙げられます。LEDライトを備えた数百~数千のドローンを駆使することで、夜空にキャラクターやオブジェクトなどを浮かび上がらせます。大規模なものはコンピューター制御が主流ですが、小規模なイベントなどでは単機~数機を手動で操作するショーなどもあります。

二等無人航空機操縦士試験全体の流れ

二等無人航空機操縦士試験を初めて受験する場合、大きく分けて以下の2つの方法があります。

【1】登録講習機関の講習の受講から始める方法
【2】登録講習機関の講習を受講せずに指定試験機関の実地試験を受験する方法

具体的な流れに関しては、以下のようになります。

(1)技能証明申請者番号取得

上記の【1】【2】のいずれの受験方法であっても、最初に「技能証明申請者番号」を取得する必要があります。取得は、 国土交通省が運営管理するドローン情報基盤システムである「DIPS2.0」で行います。

(2)登録講習機関での受講(※【1】の場合のみ)

登録講習機関であるドローンスクールにて、以下の順で講習および審査を受けます。

  1. 学科講習
  2. 実地講習
  3. 修了審査

なお、登録講習機関で講習を受講し、修了審査に通過することで後の「実地試験」が免除となります。

(※登録講習機関であるJUAVACドローンエキスパートアカデミー大阪枚方校では、実地講習も行っています。)

(3)試験申込システム利用者登録

試験申込システムにて、「DIPS2.0」で登録したメールアドレスを入力し、アカウントを登録します。

(4)試験・検査

  1. 学科試験
  2. 実地試験(※【2】の場合のみ)
  3. 身体検査

(5)試験合格証明書発行

合格後、「DIPS2.0」にて技能証明の発行申請を行います。

無人航空機操縦士試験案内サイトで詳細を見る

無人航空機操縦士の資格取得者(全国でのライセンス交付)数

無人航空機操縦士のライセンス交付数は、以下の通りです。

二等無人航空機操縦士

・ライセンス交付数:4,819件(令和5年11月30日時点)

一等無人航空機操縦士

・ライセンス交付数:689件(令和5年11月30日時点)

二等無人航空機操縦士はこんな方におすすめ

ドローンの操縦に関する知識や技術を保有していることを認定する操縦士の資格に関して、「取得によってどのようなメリットがあるのか」と疑問に思う人もいるかもしれません。

二等無人航空機操縦士の資格は、主に以下のような方におすすめです。

1.初めてドローンを学ぶ方

二等無人航空機操縦士の資格は、ドローンに関する基本的な知識や技術を網羅しています。そのため、これまでに一度もドローンに触れたことがないという場合でも、最初の一歩として二等無人航空機操縦士の資格は最適といえます。資格の取得を目指すにあたってはドローンスクールを活用することが推奨されているので「初心者なので何から初めてよいか分からない」という方にもおすすめです。

2.ドローンの国家資格が必要な方

ドローンに関して多くの民間資格や検定試験、証明書などが登場していますが、「この仕事をするためには○○の資格(検定・証明書)を取得していなければならない」という法律上のルールは現時点(※2022年12月時点)ではありません。とはいえ、国家資格の登場により、今後は業務内容によっては国家資格の取得が必須になるというケースが増えてくるかもしれません。また、既にドローンに関する一定の技能を証明するための資格の取得が求められている方もいるかもしれません。このような方にも、信頼性のある国家資格の取得がおすすめです。

3.ビジネスでの活用を考えている方

ビジネスの場で「国家資格が必須」というケースは今のところみられませんが、国家資格を所有していることによってビジネス上の大きなメリットがあります。「操作技術や基礎知識の幅が広がる」「信頼が得られる」という点です。

1つめの「操作技術や基礎知識の幅が広がる」という点に関しては、ドローンの操作を独学で覚えた場合に操作技術や基礎知識を網羅できずに偏りが生じてしまう可能性を防ぐことができるという利点が挙げられます。

2つめの「信頼が得られる」という点に関しては、たとえば語学の試験のように1級や満点を取得している人であればその人に対する信頼は大きなものとなり、ドローンの資格も同様にそれだけビジネスの場でも信頼を得られるという利点が挙げられます。

このような理由から、二級無人航空機操縦士はビジネスでドローンを活用する方にもおすすめの資格です。

4.定期的にドローンを活用している方

ドローンを飛行させる際には、原則として管轄省庁である国土交通省への申請が不可欠です。申請方法は「オンラインによる申請」「郵送による申請」「持参による申請」の3つがありますが、現在ではオンラインによる申請が一般的です。

この点、二等無人航空機操縦士の資格を取得することで、飛行の種類によっては「個別審査が簡略化される」または「個別審査自体が省略される」という利点があります。

具体的には、以下の種類の飛行を申請する際に審査の簡略化や省略が可能です。

個別審査が簡略化される飛行の種類

  • 上空150m以上の飛行
  • 危険物輸送の飛行
  • 空港周辺の飛行
  • 物件投下の飛行
  • イベント上空の飛行

ただし、上記のいずれの飛行についても「機体が認証を受けている」「立ち入り管理措置を講じている」「安全確保措置を講じている」という条件を満たす必要があります)

個別審査自体が省略される飛行の種類

  • 人や物件の距離が30m以内の飛行
  • 夜間の飛行
  • 目視外の飛行
  • 人口集中地区上空の飛行

ただし、上記のいずれの飛行についても「機体が認証を受けている」「立ち入り管理措置を講じている」「安全確保措置を講じている」という条件を満たす必要があります。

※上記の条件を満たさない場合は、これまでの許可申請を行うことで飛行が可能。

このように、定期的に個別審査の省略の対象となる飛行をしている方にとっては、資格の取得によって手続きが省略され、業務の効率化につながります。こうした理由から、定期的にドローンを活用している方にも二級無人航空機操縦士の取得はおすすめです。

ドローンスクールに通うメリット

二等無人航空機操縦士の資格の取得を考えている場合は、ドローンスクールに通うのがおすすめです。スクールに通うメリットとして、一つひとつが分かりやすく解説されることから、独学よりも効率的に修得できるといった点や、スクールが発信するドローンの最新情報が得られるといった点などが挙げられます。

また、指定試験機関における実地試験が免除となることも大きなメリットのひとつです。これまでに無人航空機を飛行させた経験の無い方でも安心して実技・学科を習得できるプログラムが用意されているので、初心者・初学者にとっては資格取得のための最短ルートともいえるでしょう。

他にも、最新機体で実技講習ができるだけでなく、通常の機体(コンシューマー機)では練習ができない異常事態(ATTIモード)での練習ができるといった点も、ドローンスクールならではの利点です。

ドローンスクールに通う主なメリット・魅力

・初心者でも基礎的な知識から応用の技術までを幅広く網羅できる。
・プロの講師からドローンの操縦を学べる。・仕事に役立つ実践的な民間資格の取得も目指せる。
・ドローン仲間ができる。
・飛行許可が取りやすい。
・卒業後のサポートが充実している。

JUAVACドローンエキスパートアカデミーのプログラムの特徴

二等無人航空機操縦士の試験を受けるにあたって、押さえておくべき点があります。それは、資格を取得するためにはふたつのルートがあるという点です。ひとつは「指定の試験機関で直接試験を受ける方法」で、もうひとつは「国土交通省に登録講習機関として登録されたドローンスクールにて講習を受けた後に、試験を受ける方法」です。

これらの違いは、ドローンの試験が自動車の運転免許試験と同様の枠組みと考えると分かりやすくなります。自動車の運転免許試験では、教習所に通ってから試験を受ける方法と、教習所に通わず直接試験を受ける方法とがあります。ドローンの国家資格に関しても、これと同じような流れをイメージするとよいでしょう。

無人航空機操縦士では、国土交通省が指定するドローンスクールにて講習を受けた場合に実地試験の受験が不要になります。そのため、少しでも試験の負担を減らすために、事前にドローンスクールにて講習を受ける人が多くなることが予想されます。

そこで以下では、これから二等無人航空機操縦士の資格の取得を考えている人に向けて、国土交通省認定の講習団体であるJUAVACドローンエキスパートアカデミー大阪枚方校が行うプログラム(講習)について詳しくご紹介します。

アカデミーでの講習は、学科と実技の両方について行われます。座学では、無人航空機操縦者の心得や無人航空機に関する規則、システムなどについて学びます。併せて、実技ではこれまで無人航空機を飛行させた経験の無い場合でも安心して実技を習得できるよう、基本的な操縦から始めていきます。修了審査が終わると、指定試験機関における実地試験免除の対象となります。

なお、より効率的な習得を目指すために、ドローンの初学者と経験者とでは異なるプログラム内容をご用意しています。

初学者講習

初学者講習は、これまでに一度もドローンについて学んだことがないという方や、基礎から学び直したいという方を対象としたコースです。コースは、いずれも座学と実技とで構成されています。

座学では、無人航空機操縦者の心得や無人航空機に関する規則、システム、運行体制や運航上のリスク管理などを学びます。「座学」というとドローンの機体に関する知識がメインとも考えられがちですが、実際には各種の規則や体制などについても多く学びます。もちろんドローンの機体に関しても学ぶことは多く、たとえば機体の状況や操縦モード、バッテリーの確認、フェールセーフの適切な設定など多岐にわたります。他にも、飛行経路の設定や自動飛行の設定、安全に関わる操作、緊急時の対応、飛行計画、リスク評価結果、および飛行環境の確認、飛行後の記録、報告なども学ぶ範囲に含まれます。

それぞれの項目だけを列挙すると膨大な量にもみえますが、スクールでは初学者に向けてひとつひとつ分かりやすく解説するので、独学よりも効率的に修得することが期待できます。

実技としては、手動による基本操縦がメインで行われます。基本的な動作が身に付いた後は様々な運行形態への対応も学び、最後に修了審査が行われます。

経験者講習

経験者講習は、これまでにスクールなどで民間資格を取得した方を対象としたコースです。

学ぶ範囲は座学・実技ともに初学者向けコースと同様ですが、経験者向けコースの大きな特徴としては初学者向けのコースよりも講習時間が大幅に短いという点が挙げられます。初学者向けのコースの場合は午前・午後の4日間ですが、経験者向けコースの場合は学科・実技・修了審査を約1日半で終えることができます。

大阪枚方校の強み

JUAVAC ドローンエキスパートアカデミー 大阪枚方校には、以下の強みがあります。

実技は原則としてマンツーマンで実施

一人ひとりに合わせた細かな指導のため、高い習熟度が期待できます。

対面とeラーニングの選択

学科は対面による講習とeラーニングによる講習の両方を提供しているため、受講生の都合に合わせて自由に選択が可能です。

便利なアクセス

座学会場(枚方市駅)から20分の距離にある、自社の屋外の実技会場を2会場、国家資格対応コースを計4面、所有しています。

柔軟なカリキュラム・スケジュール

カリキュラムやスケジュールはオーダーメイドされ、受講者一人ひとりに合わせて作成されるため、無理なく知識や技術を伸ばしていくことができます。

目視外飛行・夜間飛行

ドローンの操縦技術を高める上で欠かせないのが、目視外飛行や夜間飛行の技術です。

「二等無人航空機操縦士」の資格では国土交通省が定めるレベル3飛行までが許可され、レベル3飛行は「無人地帯での目視外飛行」が対象です。そのため、特に目視外飛行の修得に関しては必要不可欠であるといえます。

目視外飛行

目視外飛行の訓練では、自動の基本操縦に加えて、基本操作以外の機体操作についても学びます。訓練の位置付けとしては二等無人航空機操縦士の「限定変更」として行われることから、事前に基本的な訓練(初学者・経験者のいずれか)を修了している、もしくは同時に受講する必要があります。

夜間飛行

夜間飛行の訓練についても同様に、事前に基本的な訓練を修了、もしくは同時に受講する必要があります。座学では、新たに「基本操作以外の機体操作」について学びます。実技は、照度計で講習場所を計測し150ルクス以下の環境で実施されます。

二等無人航空機操縦士講習の受講費用と内訳について

二等無人航空機操縦士講習(経験者向け)の受講料

コース名金額(税込)
①基本コース+目視外飛行+夜間飛行(おすすめ)189,750円
②基本コースのみ132,550円
基本コース+目視外飛行(点検・空撮におすすめ)154,550円
基本コース+夜間飛行(夜景撮影・業務におすすめ167,750円

二等無人航空機操縦士講習(初学者向け)の受講料

コース名金額(税込)
①基本コース+目視外飛行+夜間飛行(おすすめ)319,550円
②基本コースのみ251,350円
基本コース+目視外飛行(点検・空撮におすすめ)284,350円
基本コース+夜間飛行(夜景撮影・業務におすすめ286,550円

※各コースの講習機体はJUAVACがご用意いたします。
※受講費用およびカリキュラム内容等は、予告なく変更する場合がございます。予めご了承ください。

詳しい金額についてはこちらからお問い合わせください。

お問い合わせ

無人航空機操縦士の資格や取得のために必要な講習についてご不明な点がありましたら、JUAVACドローンエキスパートアカデミー 大阪枚方校へお問い合わせください。

説明会について

JUAVAC ドローンエキスパートアカデミー 大阪枚方校は、毎月第3土曜日にスクール説明会およびドローン体験会を開催しています。

1時間ほどの説明会・体験会の中で、スクールの概要説明やドローンについての質疑応答を行い、さらにはドローンの操縦・空撮も体験も行います。体験会で空撮したデータは、お持ち帰りいただけます。

ドローンスクールに関して、

「国家資格について知りたい」
「講習内容を知りたい」
「講師について知りたい」
「立地や通いやすさを確認したい」
「設備や機材、飛行場などを確認したい」

といった方は、ぜひご参加ください。これまでに一度もドローンに触れたことがないという方もゼロから分かりやすくドローンについて学ぶことができるので、お気軽にご相談・ご参加ください。

▼お申込みはこちらからお願いいたします。

目次